みなさんは、富山県で自転車に乗ったことはありますか?
富山県は豊かな自然に囲まれて、綺麗な水が豊富な地域です。新潟県と石川県の間に位置し、雄大な立山連邦がシンボル。夏は灼熱ですが冬は豪雪地帯です。
自転車的な観点から富山県を見ると「富山湾岸サイクリングコース」や「富山競輪場」が有名です。

そんな富山県へ、私は約半年前に引っ越してきました。

今回は、ずっと関東で生活してきた私の目線で、関東と比較しながら富山を考察していこうと思います。
自転車乗りが少ない
関東と比べて富山県は自転車乗りが少ないです。
関東では、曜日問わずサイクリストがあらゆるところを走っています。主要幹線道路や河川敷は勿論、人気のない林道や農道にもサイクリストが生息しています。レースもいろんなところで行われていますし、有名なサイクリングロードもたくさんあります。
一方富山県では、自転車乗りにすれ違うことは滅多にありません。休日だろうと、お盆休みだろうと、見かけることはほとんどありません。
100km走ってすれ違うサイクリストは多くて2人。誰ともすれ違わないなんてことも結構あります。

自転車乗りを見かけるとテンションが上がります笑
サイクリストが少ないのは、絶景を独占しているような優越感がある反面寂しさがありますね。
圧倒的車社会
富山県は圧倒的車社会です。道路の帝王は車です。歩行者がいても道を譲るなんてことは滅多にありません。
「一家に2台」と言われるほどみんな車に乗っています。交通量は関東を凌駕するほどです。
公共交通機関が関東のように便利ではないため、電車通勤をしている人はかなり稀でしょう。
富山県は日本の中でも降水・降雪日数がかなり多く、2日に1回は雨が降ります。これは比喩ではなく事実です。その結果、乗車できる可能性が低い自転車は移動手段として成熟しません。原付などバイクも同様です。郵便局の配達員さんは何故か雪の中でも原付で配達していますが。。。彼らは特殊な訓練を受けているのでしょう笑
そんな車大国富山ですが、自転車を車で追い越すときかなり幅を空けてくれます。道幅に余裕があることも起因しているかと思いますが、単純に自転車を抜かし慣れていないのではと思います。自転車側からしたら怖い思いをすることなくサイクリングを楽しむことができるため、車道デビューのハードルが低いと思います。
逆に、車を運転している人は「街中に自転車がいる」なんてことを全く考えていません。そのことを念頭に入れて「車が飛び出してくるかもしれない」ということを考えて事故のないように気をつけて走る必要があります。
サイクリストには優しい環境?
富山湾岸サイクリングコースがナショナルサイクリングコースに設定されていることから、富山県全体的に自転車レーンは多いです。道幅が広いので、自転車レーンがない道でも快適に走れます。ごみごみしていて道の狭い首都圏とは大違い笑
サイクルラックのあるコンビニやお店もそこそこあります。道幅が広く、絶景も多い。走りに行くところが豊富にあって最高だ・・・
何故こんなにロケーションが良いのにサイクリストが少ないのだろうか。不思議です。
そんな富山ですが、欠点もあります。
1つ目は路面状況。車社会ということで基本道路を車以外が走ることはありません。多少路面が荒れていても住民にはなんら影響がないため放置されます。その結果、二輪車には厳しい路面状況になってしまうのです。
2つ目は、なんといっても野生動物です。関東圏の山間部と違って放置された林道や滅多に人が立ち入らない山道が当たり前にあるので、人に慣れていない野生動物は平気で道路に出てきます。
鹿なら全然いいのですが、猪や熊がひょこひょこと出てこようものなら発狂モノ。その覚悟を持って山を走る必要があります。

富山で自転車旅行をしようとしている人へ
注意すべき点を3つ、お伝えします。
その上で、安全に楽しく自転車旅行をお楽しみください!!
①車にはとにかく気をつける!
車が自転車を認識しているか、車を運転しているドライバーに目を向けて、事故には気をつけましょう。
②休憩は計画的に!
富山県は盆地かつそれなりの田舎です。
コンビニや自販機はあまりありません。また、海岸沿いなど日陰が少ないです。
特に夏は、熱中症に気をつけましょう。
③雨に注意!
ゲリラ豪雨(ゲリラ雨)が非常に多いため、晴れ予報でも突然10分だけ雨が降る、ということがとても多いです。
雨雲レーダーはほとんど役に立ちません。簡単な雨具を持っておくと安心です。